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2020年5月17日 (日)

世界がどんなことになろうとも

 

皆様、ご無沙汰いたしております。

いったい、何か月振りの更新でしょうか。

 

この間、世の中は大変なことになり、皆様もとても不自由な生活を強いられていらっしゃることと思います。

お仕事などで重大な局面を迎えている方もいらっしゃることでしょう。

皆様のご健康と幸運をお祈り申し上げます。

皆で力を合わせて、この難局を乗り切っていきましょう。

 

私事で恐縮ですが、職場で異動があり、4月から新しい部署で勤務しています。

なかなか忙しいのですが、特に秋が繁忙期でして、土日祝も含めて出勤が続きます。

ですので、当分の間、秋には講演などはお受けできなくなると思います。

仕方がないことではありますが、ちょっと残念でもあります。

 

さて、先日の夜、仕事後、駅から自宅への道すがら、気味が悪いほど人っ子一人いない道を歩きながら、

「世の中、ノラ猫どころではなくなっているけれど、それでもノラ猫は何も変わらず生きていて、今夜もエサを与えるために必死で通っている人がいるんだよな。」

などと考え、切ない思いがしました。

 

世界がどんなことになろうとも、人のいるところに猫はいる。

 

そういう動物なんだと思います。

なにしろ、メソポタミアの時代、人が農耕をはじめた頃から人間社会の中にいたのです。

これだけ長いお付き合いのある動物ですから、猫を人間社会から完全排除しようとしても、そう簡単にはいきません。

結局のところ、好きとか嫌いとか「あっち行け」とか言ってもあまり意味がなくて、どうやって上手く付き合っていくか、つまり、人と猫との関係を現代の人間社会に合うようにいかに整理整頓していくかが大切なんだな、と思った次第です。

 

人と猫との関係を整理する方法として、たとえば「室内飼育の推奨」があり、また「地域猫活動などのノラ猫対策」があります。

時代の流れの中で人間社会が変化し、それに合わせて、猫との関係で求められることも変わってきました。

これからも、人間社会が変われば、それに合わせて、猫との付き合い方もまた、変わっていくのでしょう。

 

変わっていくのは人間社会であって、猫はもしかすると、メソポタミアの時代から変わっていないのかもしれません。

人間社会の変化によって猫が翻弄されている、と言えなくもありません。

ですけれども、彼ら(猫さんたち)は、人間からご飯を貰って人間社会の中で生きているのですから、彼らもまた、我々と同じく、社会の変化に合わせていかねばならない宿命を背負っているのだと思います。

 

これからどんな時代がやってこようとも、猫は変わらずに人の傍らにいて、人を癒したり、笑わせたり、呆れさせたり、怒りを買ったりして、生きていくのでしょう。

猫って、考えれば考えるほど、興味深い動物ですね。

 

 

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