フォト
無料ブログはココログ

« 2020年1月 | トップページ | 2020年5月 »

2020年3月

2020年3月15日 (日)

地域の中でコツコツと続いていく

先日、かつて一緒に頑張ったボラさんが、わざわざ会いに来てくださいました。

そして、猫の管理で使用している『猫リスト』を見せてくださいました。

「ほら。○○公園、ついにあと5頭になったんですよ!」

 

もう10年位前のことです。彼女が住んでいる街は、とにかく、右を見ても左を見ても、地域一帯がどこもかしこも野良猫だらけだったのです。猫コロニーがいくつあるかも分からないほど。

特に公園のことは忘れられません。あり得ない頭数がいて。苦情もものすごく……。

ボラさん(と言ったって、いわゆる普通の地域住民です)は、やりたくてやったのではなく、「もうやるしかない。仕方がない。」と覚悟を決めたのだと思います。

全くの初心者だった彼女ですが、「私、もう、やることにしました」と仰っていたのを覚えています。

一緒に色々考えたこと、懐かしく思い出されます。

 

そして時は流れ。

私も関われなくなり。

でも彼女は何も変わらずにコツコツと、地域の人たちや餌やりさんと話をしながら対策を継続し……。

 

毒餌さえ撒かれていたあの公園では、残り5頭が平和に余生を過ごしているというのです。

それどころか、あの公園だけでなく、どこを見ても野良猫だらけだったあの街で、今ではもう、野良猫はあまり見かけないというのです。

 

ごく普通の地域住民だった方が、ひたすら誠意誠実に、謙虚に、地域のためと猫のために頑張り、猫をめぐって住民がいがみ合うことのない平和な地域になった……。

泣けてきます。

 

これだから足が洗えないのです。猫好きでもないのに。

きっと「人間って捨てたもんじゃないな」って思えるからなのでしょう。

 

 

2020年3月 3日 (火)

永続可能なノラ猫対策

先日、ずいぶんと久し振りに、Webサイトを更新しました。

https://www.chiikineko.site/presen

資料をPowerPointで公開していたのですが、実はダウンロードしにくいことを知り、PDF資料に差し替えをしました。

また、いい機会なので、資料の内容を更新し、最新の講演資料とほぼ同じにしました。

微調整なので、どこが変わったのか発見するのは難しいと思いますが・・・(^^;

 

私が資料にこだわる理由は、以前にも書きましたが、「私の話を聞く機会が無い方でも、私の資料を参考にして、対策を始められるようになるといいな」と考えたからです。

なにも、私の話なんか聞く必要はないと思っています。私は主役ではないのです。

「まずは、この資料のとおりにやってみようかな」とか「地域の話し合いで、この資料を使ってみようかな」と思っていただければ、最高にうれしいのです。

 

実際、私の資料を使って活動してくださった方がいらっしゃいます(しかも、とてもうまくいったそうです!)。

もう、どんどん使ってほしいです。

 

さらに、最近思うのは、地域の方、あるいは地元行政の方が、私の資料を使って、勉強会で講師をしてくださるといいな、ということです。

私はもちろん、事前に出来る限り現地事情を伺ってから講演に臨んでいますが、それでもやっぱりよそ者だし、地域事情を肌で感じている訳ではありません。

遠くから来たゲストですから、アフターケアも万全とはいきません。

そういったことを考えると、勉強会の講師は、本来、地元行政マンや地元のボランティアさんであるべきだと思うのです。

なんといっても、地域には地域の事情があるのですから。

 

私の考える地域猫活動は、「地域の問題を、地域で解決」です。

だから講師も、地元の方であるべきだな、と。

 

そうやって、あちこちに講師の方がいる状態になり、私の出番が無くなることが、私の目指すところです。

皆さん、ぜひ私の資料を使って講師をなさってください。

地域事情に合わせて資料を改造するのもアリです(ご一報いただければ、PowerPoint資料をお送りします。)。

 

実際、私の資料を使って(改造して)講師をしている行政マンの方、ボランティアの方が、それなりにいらっしゃいます。

ホントにうれしい。

 

地域の猫問題を地域の力で解決。

勉強会の講師も遠くの人ではなく、地元の事情をよく知る人。

これが、永続可能なノラ猫対策、SDGs。

そんなふうに考えています。

 

ちなみに、ノラ猫対策のSDGsを掲げていらっしゃる団体さんが既にあるのです(^^)

さすがですね。

« 2020年1月 | トップページ | 2020年5月 »