フォト
無料ブログはココログ

« 2019年8月 | トップページ | 2019年10月 »

2019年9月

2019年9月26日 (木)

浪花節だよ人生は

私は愛猫家ではありません。

ですから、なぜ、家族に「すまん!ごめん!」などと言いながら、こんな「趣味」を続けているのか、我ながら謎です。

猫好きでもない私を、こんなおかしな、面白い世界に引きずり込んだのは、NPO法人ねこだすけの代表理事である工藤さんと、かつて新宿保健所で地域猫対策担当職員をしていた高木さんのお二人です。

 

高木さんと出会わなければ、ノラ猫対策に興味を持つことはありませんでしたし、工藤さんと知り合うこともなかったでしょう。

工藤さんが一緒に現場を回ってくれなければ、また、深夜まで素人の話に付き合ってくれなければ、これほど深みにハマることもなかったでしょう。

工藤さんが「清瀬のセミナーで一緒に講師をしましょう」と誘ってくれなければ、そもそも猫についてはド素人であった私が、セミナー講師をすることもなかったでしょう。

 

私は、愛猫家ではありませんが、人間は好きです。

人生を変える出会いというものは、たしかにあります。

自分の力なんて微々たるもので、人に助けられ、教えられて、今、ここに立てているのだと思います。

 

お二人とは、考え方が一致するところも、それからもちろん、全然一致しないところもあります。

ですが、なにがあっても、私の中で、人としての信頼と尊敬が消えることはありえません。

育ててもらった恩義だけは、忘れちゃならんと思っています。

 

令和だっていうのに、浪花節ですね(^^;

 

2019年9月16日 (月)

大人の部活

私がやっていることは、いわゆる「地域猫活動」の普及啓発です。

それはボランティア?

社会正義?

いや、「趣味」という言葉が一番しっくりきます。

誰に強制されたのでもなく、自分の意思で、好きでやっていることです。


私の大好きな沖縄のボラさんは、自分達がやっていることを「大人の部活」と呼んでいます。

すごく納得!

趣味であり、部活であり、楽しいからやっている訳で。

そりゃ、大変なことも多いけれど、趣味で部活ならば、困難さえも面白がりながら走っていける!


私は、「大人の部活」として、「みんな楽しく、みんな笑顔に」を探していきたい。

世の中に「絶対正義」なんてないと確信している私だけれど、それでも、「どんな人であっても心の奥底では『笑顔で暮らしたい』と思っている」ことが、時や場所を超えて普遍的であることは、堅く信じています。


猫を通してみんなが笑顔になるって、素敵なことではありませんか?

誰一人として見捨てることなく、みんなを、本当にどんな人をも、笑顔にできる可能性を秘めているから、地域猫活動が大好きです。

2019年9月10日 (火)

地域猫活動は目的でない

私は、地域猫活動の普及、啓発をしています。

ですが、ノラ猫対策として、地域猫活動しか方法がない、と言うつもりはありません。

 

地域猫活動がうまくいくと、本当に住民とノラ猫が共存し、猫好きの人とそうでない人が共存する、温かく優しい街になります。

しかも、ノラ猫という地域課題を、地域の皆さん自身できちんと解決できる街となります。

 

ところが、地域猫活動には、開始までに時間がかかるという弱点があります。

地域の皆さんの理解が不可欠なのです。

地域住民がその気になってくださらなければ、いくら凄腕のボラさんがいても、全くお話しにならないのです。

 

その間に、猫は、例の爆発的な繁殖力で増えます。もちろん、周辺地域にもある程度流出します。

 

増えに増え、地域の中で揉めに揉めてから対策をするよりも、地元のエサやりさんや、エサをやっていなくても「こりゃまずいぞ」と思った地元の方が、目の前の数頭のTNRをすれば、問題が大きくなる前に片付きます。

そのときに、ご近所だけでいいので、「ノラ猫の繁殖を止めるために、去勢不妊手術をしました。耳先カットの猫は、もう増えません。」というチラシを撒くことが大事です(=チラシによって、さくら猫が地域で受け入れられ易くなる)。

あ。私が、そんなときのためのチラシのサンプルを作れば良い訳ですね。

この、ご近所にチラシ(または声掛け)して庭の数頭をTNRするだけのやり方を、最も簡易なスタイルの地域猫対策と呼んでいる大先輩もいらっしゃいます(私も完全に同意します)。

 

さらにもっと進んで、地元住民が目の前の猫のTNRをするのは常識だよ、という世の中になれば、地域猫活動は不要になります。

 

そのためには、地元住民が誰でも手軽にTNRできるような社会環境が整っていなければなりません。

最も必要なのは、安価に手術できる病院(できたら飼い猫も)、ですね。

あとは、捕獲器を貸してくれる団体や行政。

猫好き猫嫌いに関わらず「ノラ猫には手術」が常識となるよう、もっともっと周知啓発も必要ですね。

 

地域猫活動は、地域猫活動をすること自体が目的なのではありません。

地域猫活動は「ノラ猫がいなくなるまでの過渡的対策」と言われています。

いつの日にか「ノラ猫が(この世から)いなくなる」ためには、地域猫活動はもちろん必要ですが、それだけでは不十分で、地域で対策をする前の段階で、地元住民が当たり前のようにTNRする(TNRできる)世の中になることが必要なのではないかと、最近、私は考えています。

 

地域猫活動アドバイザーのくせに、地域猫活動以外の対策も必要なのでは、などと言い出す。

我ながら異端ですね(^^;

« 2019年8月 | トップページ | 2019年10月 »