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2019年4月

2019年4月15日 (月)

地域に合ったやり方で

 

地域猫活動(対策)は、環境省告示に明記されている施策です。

「動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針」

この告示(指針)には、「動物愛護管理法」の目的を達成するために自治体は何をすべきか、が記されています。

地域猫活動(対策)は地域住民による典型的な地域活動ですが、この告示の中で、自治体は全体的なプロデュースをすることが求められています。

 

自治体ごとに色々なやり方があり、登録方式、届出方式、モデル地区方式、等と呼ばれているようです。

もっとユルく、地域広報することを条件にして、どうぶつ基金さんのチケットを渡すのみ、というやり方の自治体さんもあります。

 

私自身は〇〇方式という名称は使いません。

類型化することによって、ステレオタイプ的な見方が助長されるような気がするので。

「〇〇方式ってさ、××という点が問題なんだよね~。」みたいなやつです。

実際には、同じやり方は2つと無く、同じ方式と呼ばれているものであっても、全く違うコンセプトだったりします。

 

私が考えたやり方は、もし分類するならば、登録方式ということになるのでしょう。

「私が考えた」な~んて言っても、登録方式自体は、私が発案者ではありません。

ちゃんと先人がいらっしゃって、他の自治体さんで導入されていたものを、我が地域に合うようにアレンジしただけなのですが(^^;

そりゃ、簡単なアレンジではなく、当時は死に物狂いで頭を使いましたけれども・・・。仕事なんだから当たり前ですね。

 

ありがたいことに色々な自治体に呼んでいただいていますが、私は、自分が考えた方式を勧めることはしていません。

なぜなら、自治体ごとに、財政事情も、職員の人的事情も、地域事情も、みんな違うからです。

私の考えた方式が、他所でも役立つとは限りません。

というか、直輸入ならば絶対にうまくいきません。違うまちなのだから、当たり前です。

 

各々の自治体が、市民生活の向上のために、自分たちのまちに最も合うやり方を一所懸命に考えること。

これが最も大切なことだと思っています。

 

もちろん、相談されれば、「こちらの自治体は、〇〇市さんみたいなやり方が合うかもしれませんね」というようなアドバイスはさせていただいています。

でも、他所のやり方を勧めることはあっても、私自身が考案したやり方を自分から勧めることは、まず無いですね。

手前味噌だし、なんか、こっぱずかしいというか。

大変さも分かっていますし。

「やりたい」と言われれば、もちろん一所懸命に助言させていただきますが(「合わないから止めた方がいい」と助言することもあります)。

 

それに、私、部外者なのです。

外部の者が、地域事情も知らず、地域住民の生の声も知らないのに、とやかく口出しするのは無責任だと思うのです。

 

行政担当の方々には、地域事情に合うやり方を、地域の皆さんともよく話しながら、考えてほしいと願っています。

他所を参考にしつつも、地域特性に合う、身の丈に合ったやり方があるはずです。

 

ある哲学者は「教師とは、助産師である」と言っています。

その自治体なりのやり方(その自治体なりの真実)を一所懸命に産みだそうしているならば、私、喜んでお手伝いさせていただきたいと、思っています。

産もうとする情熱は、世界を変えますから。

 

2019年4月 8日 (月)

基本のマナー

またも、ボランティアさんから教えていただいたことです。

現場に入る際、以下のことに気を付けているそうです。

参考になるかと思いますので、ご紹介します。

  • 相手の話を聞く
  • 礼儀正しく、上から目線にならないようにする
  • 審判的態度を取らない
  • 判断できないことはその場で結論を出さず、一旦持ち帰る
  • 自分の価値観を押し付けない
  • 客観的であること
  • 感謝の気持ちを忘れない
  • 何よりも、個人情報を守ること

ちょっと思ったのですが、これって、猫の現場だけでなく、仕事をはじめ、人とのお付き合いのすべてに共通する、基本的なマナーですね(^-^)

私、ちゃんとできているかなぁ(^^;

地域の方やエサやりさんとの関係だけでなく、行政や他のボラさんとのお付き合いでも、同じことが言えそうですね。

 

最後の「個人情報」ですが、重大な問題になることがありますので、特に気を付けましょうね。

「個人情報」とは、正確には「個人の特定につながる情報」です。

氏名や住所などそのものズバリだけでなく、家族構成や生活状況、会話の内容なども、知り合いであれば「あっ、あの人のことだ」と分かってしまう内容ならば、「個人情報」にあたります。

SNSなどを拝見していると、意外と守られていない気がするので、特に注意喚起させていただきます(^-^)

 

 

2019年4月 6日 (土)

心の協働。優しさ。思いやり。

今日は、ボランティアさんから、うれしい知らせをいただきました。

 

このボランティアさんは、以前に、第三者に対して、

「ウチの行政担当者は本当によくやってくださっていて、感謝している。」

という趣旨のことを話していたのですが、それがいつの間にか行政担当者に伝わっていまして・・・。

 

行政担当者から、

「涙が出るほどうれしかったです。」

「これまで以上に、ボランティアさんと連携し、汗をかきます!」

と思いを伝えられたそうです。

 

この自治体では、キッチリした地域猫活動ができている訳ではありません。

猫対策としては、まだ発展途上かもしれません。

けれども、市民ボラさんと行政マンの間に、このような暖かい心の交流があるのです。

これこそが協働だと思いました。

 

初めから、行政とボラさんが仲良くできていた訳ではありません。

かつては、お互いに分かり合えず、辛く苦しい時代もありました。

失敗を重ね、悩み、ときに怒り、ときに悔し涙も流しました。

そうしながら、少しずつお互いの立場の違いを理解し、手を取り合って歩むことを学んできたのです。

 

このボランティアさんは私に、

「良いところを讃え、謙虚さを忘れず互いに譲歩しあいたいものです。」

「ウチの自治体ではキチンとした地域猫はできないかもしれませんが、これから、独自の、暖かみのある活動が実現するかもしれません。」

と言ってくれました。

 

これまでの、ボラさんの苦労と涙、行政マンの思い、それらを多少は知っているだけに、私、涙腺がやられました。

 

地域猫活動は愛。

立場の違う者への思いやり。

出来ることを持ち寄って、支え合い、手を取り合って歩んでいくこと。

 

2019年4月 1日 (月)

「知っておくこと」がとても大切

5月に「飼い主のいない猫(野良猫)対策おはなし会」という催しで講師をさせていただきます。

主催団体の代表の方が、ブログに「なぜこのような催しをしようと考えたのか」を書いていらっしゃいますので、ご紹介します。

リンクはこちらです。

 

書いていらっしゃる体験談、終息したポイントが、私自身の事例ととても重なりました。

 

「まずは 『知っておく』 

これが、とても大切なのではないかと思います。」

という言葉にとても共感しました。

 

まずは、知ることが大切ですね。

猫が好きな方も、そうでない方も。

 

「猫は早めに手術すること」が、誰もが知る世間の常識となりますように。

私も頑張ります。

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