私のちっぽけな地域猫活動(まとめ)
私の活動したエリアは、自宅周りのほんとうに狭い地域です。
成猫は全頭手術、子猫5頭のうち4頭が地域の人たちによって譲渡され、1頭は地域に残りました。
私は仕事で不在がちだったのですが、エサやりさんがかなりの頭数の捕獲をしてくれました。
日中にエサやりさんが捕獲、病院に搬送し、夜、仕事帰りに私が病院に寄って、手術済猫さんを引き取って、電車で帰ったこともありました。
病院から自宅まで、電車で約1時間、スーツ姿でケージを抱えて帰るのは、得難い経験でした(^^)
費用ですが、安い病院を使ったこともあり、驚いたことに、全額がご近隣からの寄付でまかなえました。
「お金ください。」なんて、誰にも言っていませんし、チラシにも書きませんでした。
けれども、実際に寄付もいただいていましたし、もちろん、お金もかかっていますので、収支報告は必ずチラシに掲載するようにしました。
「お金がかかるのだ。」ということは、地域の皆さんに知っていただく必要があります。
また、ご寄付をいただいていることも、知っていただくべきだと思いました。
結果として、チラシを撒くとご寄付をいただけるという、有難い状況になりました。
しかし、わずかとはいえ、黒字になってしまいましたので、「残金は、また猫が現れたときのために保管します」と書かざるを得なくなり、活動を完全終了させることができなくなりました(;^_^A
今でも大切に保管してあり、いざという時に使えるようにしてあります。
その後、流入猫が2頭現れ、手術をしました。
エサやりさんと密に連絡を取り合っているので、状況が変わったらすぐに分かるのです。
現在、我が地域には、ノラさんは2頭だけ。
ノラさんの寿命はやはり短い。
「手術した猫が交通事故で死んだ」とエサやりさんから携帯電話に連絡があり、駆け付けて、ノラさんを抱いて嘆いているエサやりさんを慰めたこともありました。
最後の流入猫の手術をしてから、4年経ちました。
4年間、エサやりさんと「大丈夫だよね。何も変化はないよね。」と確認し合いながら、何事もなく過ごしてきました。
改めて振り返ると、うまくいったのは以下の理由によると思います。
- 爆発的繁殖になる前に対処したこと。増え始め、苦情が出始めてから程なく動いたので、仕事しながらでもなんとかなりました。
- 私自身が地域住民なので、地域の皆さんから簡単に信用を得られたこと。
- とにかく徹底的に地域広報した結果、「地域のための活動」という雰囲気が醸成され、自発的に加わってくれる人も現れて、私も含む地域の有志で、楽しく活動できたこと。
- 私自身は我を主張しないように心がけ、地域のみんなが安心できるよう、地域猫活動の正論を胸に秘めつつも、極力、地域の皆さんの気持ちを優先させるようにしたこと。
これで、「私のちっぽけな地域猫活動」シリーズは終了ですが、最後に、私が地域に配ったチラシを改めて掲載します。
地域猫活動では「地域広報が命。チラシを活用せよ。」と言われる割には、具体的なチラシはあまり公開されていません。
少しでも参考になれば、と思います。
ただし、私のチラシが「正解」なのではありません。
地域ごとに事情は違います。
チラシを作る際には、地域の事情に合ったものにしてください。
ノラ猫で困っている人が安心できるようなチラシを作成してください。
開始時チラシ その1 「start_01.pdf」をダウンロード
開始時チラシ その2 「start_02.pdf」をダウンロード
開始時チラシ_マンション用 「start_03.pdf」をダウンロード
途中経過チラシ 「report_01.pdf」をダウンロード
完了チラシ 「report_02_end.pdf」をダウンロード
その後のチラシ その1 「after_01.pdf」をダウンロード
その後のチラシ その2 「after_02.pdf」をダウンロード