私のちっぽけな地域猫活動(実戦編2)
これをサボると、あとで痛い目に遭います。
前々回の記事(覚悟決めた編)に書きましたが、私がノラ猫対策をするハメになった直接のきっかけは、お腹が大きい白黒猫(結果的にはオスだった)を見かけたことです。
NPOねこだすけの工藤さんに「お腹の大きい猫がいます!」とメールしたら、「あなたが作ったマニュアルどおりにやってください。」と宣告されてしまい、覚悟を決めた訳です。
その「マニュアル」は、登録ボランティアさん用であり、一般公開していないので掲載できないのですが、一般公開している以下のものと基本の部分は変わりません。
色々なやり方があるでしょうが、少なくとも私は、上記に従って、対策を進めねばなりません。
さて、今回、超久し振りに、当時作ったチラシを見てみました。
その時点では、まだ動物病院のアテもなかったハズなのに、無計画と言うか、素人の怖いもの知らずと言うか、我ながら呆れますね。お手本になりません。
とても勇気がないので、家でテレビを見ていたチビ(当時4歳)に声をかけました。
で。
とりあえずチラシをたくさん印刷して、家を飛び出し、1軒目。
チャイムをピンポンする勇気が無くて、そのお宅の前を5~6分は行ったり来たりウロウロしていたと思います。
不審すぎて、チビがいなかったら、確実に110番通報されてますね。
チビが「父ちゃん、何やってるの~」とかなんとか、何かきっかけになるセリフを言いまして、
「えい!何とかなるだろう!」
と1軒目のチャイムをピンポン。
そこは立派な邸宅で、インターホンから、どちらかというと高齢の紳士の声がしました。
「すいません!わたし、そこの●●マンション5階に住んでいる石森といいます。急にすいません!お腹の大きいノラ猫を見かけたので手術しようと思っていまして、ノラ猫の状況をご近所の皆さんに聞こうと思ってまして、それで、え~っと・・・・・・。」
それなのに、ご主人の声のトーンがとても真面目なものになり、
数分待って、玄関から出てきた紳士は、60代後半くらいの印象です。
「ありがとうございます。実は近隣で、どうしたものかと話していたんです。」
予想外にいきなり感謝されました。まだ何もやっていないのに。
そうだ、マニュアルでは、聞かなきゃいけないことがあった。
「フン被害とかありますか?」
「あったよ。ウチは超音波発生装置を買ったから、もう大丈夫だけど。でも、ご近所はまだ困っていると思うよ。」
聞けば、ノラさんは、1頭ではなく、それなりの頭数いるらしい。
喜ばれたので気を良くして次のお宅へ。
2軒目も3軒目も喜ばれ、だんだんピンポンするのが楽しくなってきまして・・・。
バンバン訪問しまくり。
何軒目だったか忘れましたが、ひとしきりお話しした後、奥様が
「ちょっと待ってもらえますか?」
と言って家の中に入って行きまして、素直に待っていたら、
「お待たせしました。はい、ボクにどうぞ。」
とキャンディーの山。
もちろん、チビは狂喜乱舞。
チビは、行く先々でご近所さんから可愛がってもらったので、すっかり味を占めまして、その後しばらく、
「お父さん、またご近所に行こうよ。キャンディもらえると思うよ。」
と言ってました。
お前さぁ・・・(;^_^A
そんなこんなで、午後から回った割には、それなりの数のお宅を回りました。
エサやりさん情報も入りました。
エサやりさんとの出会いは、運命の出会いだったのでした。
つづきます。